海外競馬 直線だけのコースが多い
海外競馬では、日本と異なって直線だけのコースが多い特徴があります。特に、欧州のレースではこの傾向が強いです。欧州は、日本と競馬の体系が大きく異なっており、芝の生育環境からレース体系まで大きく違います。
このような違いが存在する理由は二つです。一つ目は、欧州にはコースを作るための広大な土地が非常に多いことです。日本は山岳地帯であるため、コースを作るためには山岳地帯をまず整備して、そこから新しいコースを作っていかなくてはいけません。一方で、欧州では広大な平野をそのまま競馬場のコースに利用して、芝の育成も自然な形のままに任せて生育している傾向があります。日本では、このようなことはできません。日本の場合は四季がありますので、四季の状況に合わせて芝の生育環境を整えないと、芝のコースでレースを行うことができなくなります。
そして、こうした事情が二つ目の理由である長期開催に繋がります。日本と海外では、競馬の日程が全然違うので、その日程に合わせた芝の生育やコースの整備を行わなくてはいけません。欧州では、全体のレース数が少ないので直線だけのコースを何度も利用することができますが、日本では通年で利用するコースの芝の生育環境を考えなくてはならないので、海外と異なって直線だけのレースはものすごく少ないわけです。