海外競馬 GIレースの数が多い

競馬場

競馬における日本と海外の違いがよく現れているのが、最も格上であるGIレースの数とスケジュールの組み方です。日本の中央競馬で現在開催されているGI競走は全部で27ありますが、競馬発祥の地といわれているイギリスでは平地競走33レース、障害競走30レースの合計63レースがG1に格付けされています。これよりさらに多いのが年間で70以上のG1レースが行われているオーストラリアと、120以上のG1競走が開催されているアメリカで、いずれも世界有数の馬産国として知られています。

また、海外競馬では複数のGIレースが集中して開催されることがあり、開催当日は多くの観客が競馬場に訪れ、お祭り気分で勝負に参加しています。例えば、フランスで凱旋門賞が開催される毎年10月第1週の土曜日と日曜日は、2日間で4つのG2競走と、凱旋門賞を含む9つのG1レースが集中して行われています。また、イギリス王室の主催で5日連続で開催されるロイヤルミーティングでは、イギリスの中で最も長い歴史を持つゴールドカップと呼ばれる競走を含む8つのG1レースが行われています。これらの開催ではいずれもG2以下のレースも行われていますが、アメリカで行われているブリーダーズカップは、2日間の開催すべてがG1レースとなっており、施行される競走の数は13にもなります。