イギリス競馬の中心地
毎年秋には牝馬のチャンピオンを決定する競争、エリザベス女王杯が行われています。この競争の前身はビクトリアカップですが、1976年にエリザベス女王が来日されたのを記念して、翌年から現在の競争名になりました。
競馬はスポーツオブキングと呼ばれるように、歴代のイギリス国王は競馬と深いつながりを持ってきました。中でも特筆すべきはチャールズ2世です。彼が国王になる以前ももちろんイギリスでは競馬が行われていました。しかし清教徒革命によって、一時弾圧の憂き目にあってきました。この革命が終わりを告げて、王政復古が成ると娯楽も息を吹き返してきました。亡命先から帰国して王位についたチャールズ2世は、指示を出してニューマーケットという施設を整備しました。
ここは現在も海外で有名になっている、イギリス競馬の中心地となっています。彼が王位について以降100年の間に英国には、中東産の馬が200頭も輸入されましたがこの中にはサラブレッドの牡馬3頭も含まれていました。彼は近代競馬の礎を築いた人物といっても、過言ではありません。現在の国王であるエリザベス女王も多くの競走馬を所有されていることで、海外でも有名になっています。